ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ベネトクラクスとケルセチンとの組合せは、急性骨髄性白血病に細胞毒性を発揮する

The combination of venetoclax and quercetin exerts a cytotoxic effect on acute myeloid leukemia

要旨:
ベネトクラクスは最近承認された急性骨髄性白血病の治療薬であるが、効果は限定的である。ヒト由来急性骨髄性白血病細胞株KG-1にベネトクラクスとケルセチンとの組合せを投与すると、アポトーシスを誘導して、殆どが凝縮した形態を呈した。同様の結果は、別の急性骨髄性白血病細胞株であるKasumi-1でも観察されたが、慢性骨髄性白血病細胞株K562には無効であった。一般に急性骨髄性白血病細胞は、他の悪性腫瘍細胞と比べてBcl-2の発現が顕著であり、生存や成長はBcl-2依存的である。しかし、ケルセチンはKG-1およびKasumi-1にてBaxを上昇してアポトーシスを誘導した。