ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

炎症・酸化ストレス・血管新生・シクロオキシゲナーゼ-2シグナル伝達分子を介した、ベンゾ[a]ピレンが誘発する肺損傷へのケルセチンの保護効果

Protective Effect of Quercetin, a Flavonol against Benzo[a]pyrene-Induced Lung Injury via Inflammation, Oxidative Stress, Angiogenesis and Cyclooxygenase-2 Signalling Molecule

要旨:
ベンゾ[a]ピレンで惹起したラットの肺損傷を、ケルセチンが軽減した。ベンゾ[a]ピレンが上昇させた炎症誘導性サイトカインIL-1β・IL-6・TNF-αは、ケルセチンの投与で顕著に低下した。ケルセチンは、減少した抗酸化性酵素を増大させ、肺組織の損傷を回復し、組織に蓄積したコラーゲンを減少した。ケルセチンはまた、COX-2の発現の低下と、VEGFの減少に伴う血管新生の抑制も認めた。