ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはDNA二本鎖を両端で切断して、癌細胞にて細胞毒性を発揮する

Quercetin exhibits cytotoxicity in cancer cells by inducing two-ended DNA double-strand breaks

著作名:
Yuduki Someya
Shinta Saito
Shigeki Takeda
Noritaka Adachi
Aya Kurosawa
出典:
Biochemical and Biophysical Research Communications
2024
739
150977
DOI:
10.1016/j.bbrc.2024.150977
キーワード:
ケルセチン
DNA二本鎖切断
活性酸素種
子宮頸癌
HeLa
要旨:
ヒト由来子宮頸癌細胞株HeLaにてケルセチンは、濃度依存的にDNA二本鎖切断を誘発した。感度アッセイにて、ケルセチンの二本鎖切断に関与する因子がII型トポイソメラーゼではないことを確認した。ケルセチン処理したHeLa細胞では一時的に活性酸素種が蓄積して、活性酸素種による二本鎖切断を示唆した。ケルセチンが切断した二本鎖DNAは、非相同末端結合と相同組み換えによって修復した。