ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはPI3k/Akt経路を標的として、慢性腎不全を緩和する

Quercetin alleviates chronic renal failure by targeting the PI3k/Akt pathway

要旨:
慢性腎不全のモデルラットにケルセチンを投与すると、症状を軽減し、クレアチニン・血中尿素窒素・尿酸が顕著に減少し、腎細胞のアポトーシスを阻害した。ケルセチンはまた、腎組織のNLRP3・カスパーゼ1・p-PI3k・p-Aktの発現を抑制し、AQP1とAQP2の発現は促進した。PIK3R1と干渉するレンチウィルスをモデルラットに投与すると、ケルセチンと同様の改善効果を得た。従って、ケルセチンの作用機序は、PI3k/Akt経路の阻害を示唆した。