ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

β-グルカンが結合したケルセチンナノ複合体をマクロファージに標的送達して機能する有望な抗炎症作用

Harnessing β-glucan conjugated quercetin nanocomplex to function as a promising anti-inflammatory agent via macrophage-targeted delivery

著作名:
Yuting Su
Manting Huang
Qiaochun Chen
Jiayi He
Siqian Li
Mingfu Wang
出典:
Carbohydrate Polymers
2025
349
122952
DOI:
10.1016/j.carbpol.2024.122952
キーワード:
β-グルカン
ケルセチン
ナノ複合体
マクロファージ
活性酸素種
抗炎症作用
要旨:
β-グルカンはマクロファージを特異的に認識するため、マクロファージに薬物を送達するキャリアーとしての機能が期待できる。そこで、β-グルカンが結合したケルセチンナノ複合体を合成し、各種スペクトロスコピーで構造を確認した後、M1様マクロファージに作用させた。ナノ複合体はマクロファージの活性酸素種を効果的に除去して、除去率は49.92%であり、フリーのケルセチン投与時の25.59%を大幅に上回った。ナノ複合体はまた、TNF-α・IL-6・TGF-βの分泌を抑制して抗炎症作用を示した。