ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リノール酸メチルの過酸化物を含む均一溶液における、α-トコフェロールとケルセチンの抗酸化的な相互作用

Antioxidant interaction between α-tocopherol and quercetin in homogeneous solutions of peroxidating methyl linoleate

要旨:
水素結合を供与するt-ブチルアルコールを溶媒に用いて、ラジカル開始剤の存在下で通気によるリノール酸メチルの酸化における、抗酸化物質の挙動を観測した。α-トコフェロールは、初期濃度の0.14 mMが最初に減少して、効果的な抗酸化物質として機能した。ケルセチンも初期濃度を0.14 mMに設定し、α-トコフェロールが消費されるまでは一定であったが、α-トコフェロールの減少率はケルセチンの存在とは無関係であった。サイクリックボルタンメトリー実験の結果、α-トコフェロールはケルセチンより酸化され易かった。