ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

渦巻状ナノ粒子にてケルセチンを送達して治療効果を強化する: 製剤設計・細胞毒性・薬物動態

Nanocochleate-based delivery of quercetin with enhanced therapeutic potential: formulation, cytotoxicity and pharmacokinetics study

要旨:
トラッピング法で渦巻状ナノ粒子にケルセチンを担持して、粒径が205.6±2.55 nmのナノ製剤を得た。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7の総成長阻害濃度は、フリーのケルセチンの96.73 μg/mLに対してナノ製剤は83.29 μg/mLに向上した。ラットを用いる薬物動態試験にて、最大血中濃度(Cmax)は38.8±1.12 μg/mLで、フリーのケルセチン(22±1.6 μg/mL)の1.8倍に向上した。血中濃度時間曲線下面積(AUC)は179.5±1.96 μg·h/mLで、フリーのケルセチン(96.0±1.81 μg·h/mL)の1.9倍に向上した。