ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と分子ドッキングにて、中医学におけるケルセチンとケンフェロールによる肺癌の治療メカニズムを探究する

Exploring the antitumor mechanisms of quercetin and kaempferol from Traditional Chinese Medicine against lung cancer through network pharmacology and molecular docking

著作名:
Haibing Song
Guangzhen Li
出典:
Journal of Food Science, Nutrition and Health
2024
3
7-11
DOI:
10.54254/3029-0821/3/2024020
キーワード:
肺癌
ケルセチン
ケンフェロール
ネットワーク薬理学
分子ドッキング
A549
要旨:
中医学における肺癌治療の有効成分としてケルセチンとケンフェロールが挙げられているが、そのメカニズムは不明である。ネットワーク薬理学は、ケルセチンとケンフェロールの標的がAKT1・MAPK1・PPARγであると予測した。分子ドッキングの結果、ケルセチンとAKT1との結合エネルギーが−9.8 kcal/mol、ケンフェロールとMAPK1との結合エネルギーが−9.4 kcal/molの高い親和性を認めた。ヒト由来肺癌細胞株A549におけるIC50値は、ケルセチンが22.8 μM、ケンフェロールが24.3 μMであった。