ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナリンギンを鋳型とする磁性分子インプリントポリマーを用いて、タマネギ皮からケルセチンを選択的に抽出する

Naringin-templated magnetic molecularly imprinted polymers for selective quercetin extraction from onion peel

要旨:
鋳型分子にナリンギン、モノマーにアクリルアミドを用いて、超音波照射下で重合して磁性分子インプリントポリマーを合成した。予想に反して、得られた磁性分子インプリントポリマーは、ナリンギンよりもケルセチンに高い親和性を示した。50 mg/Lの濃度におけるケルセチンの最大吸着容量は7.2 mg/gであり、ナリンギンは4.9 mg/gであった。この磁性分子インプリントポリマーを固相抽出に応用して、産業廃棄物と見なされるタマネギ皮より高純度のケルセチンを得た。