ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

2つの年齢群のラットにおける、カロリー制限とケルセチンの抗酸化作用および抗炎症作用: チオレドキシンとヘムオキシゲナーゼ-1の関与

Anti-oxidant and anti-inflammatory action of calorie restriction and quercetin in two age groups of rats: Involvement of thioredoxin and heme oxygenase-1

要旨:
20 vs. 8週齢のラットにおけるTNF-αの発現は前者が後者に比べて顕著であり、加齢による炎症の進行を示唆した。しかし、ケルセチンの投与もしくはカロリー制限により、20週齢ラットのTNF-αは正常値に変化した。また、酸化ストレスの指標であるヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)とチオレドキシンの発現も、加齢で増大したが、ケルセチンとカロリー制限の影響を認めた。HO-1・チオレドキシンとも、カロリー制限の単独もしくはケルセチン摂取との組合せにて大幅に減少した。