ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

活性酸素種を介するERK1/2シグナル伝達の調節と脊髄グリア活性化の阻害により、ケルセチンはフロイント完全アジュバントに起因する慢性炎症性痛覚過敏をin vivoで改善する

Quercetin Ameliorates CFA-Induced Chronic Inflammatory Hyperalgesia via Modulation of ROS-Mediated ERK1/2 Signaling and Inhibition of Spinal Glial Activation In Vivo

著作名:
Sanjay Kumar
Manjula Vinayak
出典:
NeuroMolecular Medicine
2020
22
517–533
DOI:
10.1007/s12017-020-08609-z
キーワード:
痛覚過敏
ケルセチン
ERK1/2
活性酸素種
動物実験
要旨:
フロイント完全アジュバント(CFA)で惹起した痛覚過敏モデルを用いる、ケルセチンの薬効評価。CFAは、熱刺激によって後肢をどけるまでの時間を短くし、脊髄中のc-Fos・ERK1/2・NF-κBを活性化した。後根神経節では、上記のマーカーに加え、TNFR1も過剰発現した。しかし、ケルセチンの投与は、容量依存的にこのような異常を緩和した。TNF-α-TNFR1–ERK1/2シグナル伝達を抑制し、活性酸素種を除去したメカニズムを提唱した。