ケルセチンによるヘムオキシゲナーゼ-1の誘導は、マクロファージの表現型を切替えて、肥満が誘発した肝炎を軽減する
Induction of heme oxygenase-1 with dietary quercetin reduces obesity-induced hepatic inflammation through macrophage phenotype switching
- 出典:
- Nutrition Research and Practice
- 2016
- 10
- 623-628
- DOI:
- 10.4162/nrp.2016.10.6.623
- 要旨:
- 高脂肪食で惹起した肥満マウスにケルセチンを投与すると、肝中のTNF-αとIL-6が減少し、IL-10は増大した。同時に、Arg-1とMrc1の発現が増大して、マクロファージの表現型をM1からM2への切替えを促進した。別途実施した脂質を多く含む肝細胞とマクロファージとの共培養では、ケルセチンの添加がマクロファージ内のHO-1を誘導して、M2極性化を促進した。