ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

SARS-CoV-2におけるRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)の強力な阻害剤としての統合的なケルセチンの研究: 結合相互作用・分子動力学シミュレーション・in vitroアッセイ

Integrated study of Quercetin as a potent SARS-CoV-2 RdRp inhibitor: Binding interactions, MD simulations, and In vitro assays

要旨:
In vitro実験にて、SARS-CoV-2由来のRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)におけるケルセチンのIC50値は122.1±5.46 nMであり、既存抗ウィルス薬であるレムデシビルの21.62±2.81 μMを上回った。SARS-CoV-2に対するIC50値も、ケルセチンのIC50値は1.149 μg/mLであり、レムデシビルの9.54 μg/mLを上回った。分子ドッキングの結果、ケルセチンはレムデシビルと同じ活性部位で、RdRpに結合した。200 nsの分子動力学シミュレーションも、ケルセチンとレムデシビルの挙動の類似性を支持した。