ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

結腸を標的とする腸溶性コーティングしたケルセチンナノ粒子の開発: 変数の最適化・薬物動態・生体内分布・標的化の可能性

Optimization of the Process Variables for the Development of Enteric Coated Colon Targeted Nanoparticles of Quercetin and Evaluation of its Pharmacokinetics, Biodistribution and Targeting Potential

要旨:
結腸への標的送達を念頭に置き、ケルセチンを担持したキトサンナノ粒子の表面をEudragit S 100でコーティングした。得られたナノ製剤より、2時間以内に3.82±0.59%のケルセチンが放出され、12時間後の放出率は64.83±1.13%であった。In vivo評価した薬物動態試験にて、ナノ製剤化したケルセチンのバイオアベイラビリティは、フリーのケルセチンの8.47倍であった。生体内分布解析にて、in vitroとin vivoのデータは良好な相関関係を示して、結腸におけるケルセチンの蓄積を認めた。