心筋梗塞後の好中球細胞外トラップ形成に対抗する、有望なケルセチンによる治療
Quercetin is a potential therapy for post-infarction NETosis formation
- 著作名:
- Y. Goshovska
- D. Pashevin
- S. Goncharov
- T. Lapikova-Bryhinska
- O. Lisovyi
- V. Nagibin
- G. Portnichenko
- L. Tumanovska
- V. Dosenko
- 出典:
- Naunyn-Schmiedeberg's Archives of Pharmacology
- 2025
- 398
- in press
- DOI:
- 10.1007/s00210-024-03602-w
- 要旨:
- 手術による心筋梗塞の治療は、虚血再灌流傷害に伴う好中球細胞外トラップ(NET)の形成リスクがある。ケルセチンによるNET形成の抑制効果を検証すべく、ラットの左前下行枝の結紮を40分間行い、その後90分間の再灌流にて、心筋梗塞のモデルとした。再灌流開始の10分前にケルセチンを投与したラットは、対照群と比べて顕著にNET形成が減少した。同時に、心機能(収縮期血圧・1回拍出量・心拍出量・1回仕事量)を改善して、心筋梗塞の治療効果も示唆した。