ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

脂質ポリマーナノ粒子によるビノレルビンとルチンの同時送達は、肝癌の治療効果を強化する

Co-delivery of vinorelbine and rutin by lipid polymer nanoparticles for enhanced liver cancer chemotherapy

著作名:
Bader B. Alsulays
Khalid Anwer
Faisal Imam
Alhussain H. Aodah
出典:
Journal of Drug Delivery Science and Technology
2025
104
106490
DOI:
10.1016/j.jddst.2024.106490
キーワード:
脂質ポリマーナノ粒子
ビノレルビン
ルチン
徐放性
肝癌
HepG2
相乗効果
アポトーシス
要旨:
PLGA(ポリマー)とdynasan 114(脂質)から成る脂質ポリマー複合ナノ粒子に、ビノレルビン(ビンカアルカロイド系抗癌剤)の単独担持とルチンとの共担持の2通りでナノ製剤を調製した。In vitro実験にて、ビノレルビンとルチンの放出が48時間持続することを確認した。ビノレルビンの単独担持と比べて、ルチンと共担持したナノ粒子は、ヒト由来肝癌細胞株HepG2への細胞毒性が増強され、両剤の相乗効果を示唆した。同細胞におけるカスパーゼ-3の上方調節とBcl-2の下方調節を認め、アポトーシスを示唆した。