ケルセチン: 急性肺損傷の治療に有望なフラボノイド
Quercetin: A Flavonoid with Potential for Treating Acute Lung Injury
- 出典:
- Drug Design, Development and Therapy
- 2024
- 18
- 5709-5728
- DOI:
- 10.2147/DDDT.S499037
- 要旨:
- 急性肺損傷のモデル動物において、ケルセチンが有効性を示した論文を系統的に整理した総説。急性肺損傷を原因別に分類し、すなわち敗血症・放射線・肺の虚血再灌流・パラコート・煙および海水の吸入・他病からの付随に章分けして、ケルセチンの治療効果を論じる。特に事例の半数以上を占める敗血症では、ケルセチンの作用機序(抗炎症作用・フェロトーシスの阻害・酸化ストレスの抑制・肺胞マクロファージエフェロサイトーシスの促進・パイロトーシスの阻害)ごとに更に章分けした。