ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはNRF2/HO1経路を介してミクログリアの極性化を制御し、アルツハイマー病を軽減する

Quercetin Regulates the Polarization of Microglia through the NRF2/HO1 Pathway and Mitigates Alzheimer's Disease

要旨:
Vivo: アミロイドβ42で惹起したアルツハイマー病のモデルマウスにケルセチンを投与すると、対照と比べて顕著にオープンフィールド試験・新奇探索試験・Y字迷路試験のスコアを改善して、認知機能の改善を示唆した。アミロイドβ42がもたらしたNRF2/HO-1経路の阻害・脳内のTNF-αとIL-6の増大・M2型ミクログリアの減少は、すべてケルセチンが逆転した。Vitro: アミロイドβ42で刺激したヒト由来ミクログリアHMC3にケルセチンを投与すると、細胞の生存率が回復した。ケルセチンは抗炎症作用と抗酸化作用を発揮すると共に、HMC3のM2極性化を促進した。