ケルセチンはNRF2/HO1経路を介してミクログリアの極性化を制御し、アルツハイマー病を軽減する
Quercetin Regulates the Polarization of Microglia through the NRF2/HO1 Pathway and Mitigates Alzheimer's Disease
- 出典:
- Actas Españolas de Psiquiatría
- 2024
- 52
- 786-799
- DOI:
- 10.62641/aep.v52i6.1713
- 要旨:
- Vivo: アミロイドβ42で惹起したアルツハイマー病のモデルマウスにケルセチンを投与すると、対照と比べて顕著にオープンフィールド試験・新奇探索試験・Y字迷路試験のスコアを改善して、認知機能の改善を示唆した。アミロイドβ42がもたらしたNRF2/HO-1経路の阻害・脳内のTNF-αとIL-6の増大・M2型ミクログリアの減少は、すべてケルセチンが逆転した。Vitro: アミロイドβ42で刺激したヒト由来ミクログリアHMC3にケルセチンを投与すると、細胞の生存率が回復した。ケルセチンは抗炎症作用と抗酸化作用を発揮すると共に、HMC3のM2極性化を促進した。