ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはp53シグナル経路を介して、ゼアラレノンが子ブタの子宮内膜間質細胞に誘発した酸化的損傷を軽減する

Rutin Attenuates the Oxidative Damage Induced by Zearalenone in Piglet Endometrial Stromal Cells via the p53 Signaling Pathway

要旨:
子ブタの子宮内膜間質細胞をゼアラレノン(カビが産出する毒素)で刺激すると、アポトーシスを誘発して細胞損傷が顕著であった。ルチンの投与は活性酸素種とマロンジアルデヒドを低減し、GPxとSODは増大して、ゼアラレノンに起因する酸化ストレスを軽減した。ルチンはまた、LC3・Beclin-1・p62・Bax・CHOPの発現を減少し、Bcl-2の発現は上昇して、オートファジーとアポトーシスの両方を阻害した。siRNAにてp53遺伝子をサイレシングするとルチンの効果が打消され、ルチンの作用メカニズムとしてp53の関与を示唆した。