ケルセチンはCXCL8-CXCR1/2軸を阻害して、潰瘍性大腸炎を緩和する: ネットワーク薬理学とトランスクリプトーム解析
Quercetin alleviates ulcerative colitis through inhibiting CXCL8-CXCR1/2 axis: a network and transcriptome analysis
- 著作名:
- Zhangyu Jiang
- Mingjuan Yan
- Yanmi Qin
- Zhenglin Liu
- Yilin Duan
- Yingju Wang
- Ruisen Zhang
- Wenjia Lin
- Yanwu Li
- Tian Xie
- Junyu Ke
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2024
- 15
- 1485255
- DOI:
- 10.3389/fphar.2024.1485255
- 要旨:
- ネットワーク薬理学の解析結果は、潰瘍性大腸炎における第一標的がCXCL8とその受容体であるCXCR1およびCXCR2と予測した。また、潰瘍性大腸炎患者のトランスクリプトーム解析は、CXCL8-CXCR1/2軸の活性化を支持した。デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した潰瘍性大腸炎のモデルマウスにケルセチンを投与すると、症状を軽減すると共に、密着結合蛋白質(ZO-1・ムチン・オクルディン)の発現を促進した。ケルセチンはまた、腸組織におけるCXCL8・CXCR1・CXCR2の発現を軽減して、ネットワーク薬理学とトランスクリプトーム解析の結果を反映した。