ケルセチンはORM2を標的としてトリプルネガティブ乳癌細胞の生存率を減少する
Quercetin suppresses cell viability in triple-negative breast cancer by targeting ORM2
- 出典:
- American Journal of Cancer Research
- 2024
- 14
- 5269–5285
- DOI:
- 10.62347/DEPW1251
- 要旨:
- HER2もしくはER陽性の乳癌細胞株と同様に、ケルセチンはトリプルネガティブ乳癌(TNBC)細胞株5種の増殖を阻害した。TNBC細胞におけるケルセチンの発現変動遺伝子を基に遺伝子オントロジー解析を行った所、ケルセチンの標的としてORM2を予測した。実際、ORM2をノックダウンしたTNBC細胞は、生存率が低下した。TNBC細胞を移植したマウスにケルセチンを投与すると、腫瘍部分の体積を縮小し、濃度依存的に生存率を延長した。また、マウスモデルにおいてもORM2の減少を認め、ケルセチンの標的がORM2であることを裏付けた。