ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ブロッコリー(Brassica oleracea var. italica)の葉は、アロキサンがラットに誘発した糖尿病にて顕著な治療効果を示し、ケルセチンとケンフェロールを蓄積する液胞ABC輸送体である

Broccoli (Brassica oleracea var. italica) leaves exhibit significant antidiabetic potential in alloxan-induced diabetic rats and putative ABC vacuolar transporter for accumulation of Quercetin and Kaempferol

要旨:
アロキサンで惹起した糖尿病のモデルラットに、ブロッコリー葉のメタノール抽出物を投与した。その結果、用量依存的に血糖値を低下し、肝・腎・心・脳中のカタラーゼ・GPx・SOD・グルタチオンの活性を上昇し、チオバルビツール酸反応性物質と活性酸素種を低減した。よって、ブロッコリーに豊富に含まれるクロロゲン酸・ケルセチン・ケンフェロールによる抗糖尿病効果を意味し、液胞内に有効3成分を蓄積するABC輸送体としての役割を示唆した。