ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に対するケルセチンの効果とBeclin1・P62・LC3の役割

The Effect of Quercetin on Non-Alcoholic Fatty Liver Disease (NAFLD) and the Role of Beclin1, P62, and LC3: An Experimental Study

要旨:
高脂肪食で惹起した非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)のモデルマウスにケルセチンを投与すると、対照と比べてNAS (NAFLD activity score)を用量依存的に改善し、特に脂肪肝および脂肪肝炎の改善が顕著であった。オートファジーマーカーの内、Beclin-1の発現は群間差がなかったが、LCAおよびP62の発現はケルセチン群が有意であった。従って、ケルセチンはオートファジーを活性化して、肝組織における脂肪の分解を促進した。