内皮細胞にて酸化体LDLとリゾホスファチジルコリンが誘導するカベオリン-1の発現に及ぼす、ケルセチンとケルセチン代謝物の影響
Effect of quercetin and its metabolite on caveolin-1 expression induced by oxidized LDL and lysophosphatidylcholine in endothelial cells
- 出典:
- Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition
- 2016
- 58
- 193-201
- DOI:
- 10.3164/jcbn.16-2
- 要旨:
- 血管内皮細胞のカベオラの主要蛋白質であるカベオリン-1は、アテローム性動脈硬化症の発症に重要な役割を果たす。血管内皮細胞を酸化体LDLの構成成分であるリゾホスファチジルコリンで刺激すると、mRNAと蛋白質の両方のレベルでカベオリン-1の発現を上方調節した。しかし、ケルセチンもしくはケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体は、リゾホスファチジルコリンによるカベオリン-1の発現を抑制した。