ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

TGF-β/ROS/Erk1/2経路の標準的および非標準的な二重調節: ケルセチンを担持した固体脂質ナノ粒子とクルクミンとでNrf-2および抗酸化酵素(SOD1・GPx・HO-1)を相乗的に活性化する、アテローム性動脈硬化症の治療

Dual Modulation of Canonical and Non-canonical TGF-β/ROS/Erk1/2 Pathways: Synergistic Activation of Nrf-2 and Antioxidant Enzymes (SOD1, GPx, HO-1) by Quercetin Loaded in Solid Lipid Nanoparticles and Curcumin in Atherosclerosis Therapy

要旨:
ヒト血管平滑筋細胞をTGF-βで刺激して、アテローム性動脈硬化症の細胞モデルとした。ケルセチンを担持した固体脂質ナノ粒子もしくはクルクミンの投与は、Nrf2の発現を上方調節して、その下流にある抗酸化酵素(SOD1・GPx・HO-1)を活性化した。両者の組合せはNrf2の発現を相乗的に増加して、活性酸素種を低減し、Erk1/2のリン酸化を阻害した。