クルクミン・ケルセチン・エテホンと、エストロゲン受容体およびステロイド産出酵素との相互作用をin silicoで探究する
In silico exploration of the mechanistic insights: interactions of curcumin, quercetin, and ethephon with estrogen receptors and steroidogenic enzymes
- 出典:
- The Journal of Phytopharmacology
- 2024
- 13
- 361-365
- DOI:
- 10.31254/phyto.2024.13404
- 要旨:
- 農薬として汎用されているエテホン、健康に有用とされるポリフェノールであるクルクミンとケルセチンの3化合物を対象にして、エストロゲン受容体αおよびβとの親和性を分子ドッキングで検証した。エテホンとエストロゲン受容体αとの結合エネルギーは−2.93 kcal/molであったが、クルクミンとケルセチンは親和性を示さなかった。エストロゲン受容体βとの結合エネルギーは、エテホン: −4.22 kcal/mol、クルクミン: −4.88 kcal/mol、ケルセチン: −5.23 kcal/molであった。各種ステロイド産出酵素との結合エネルギーは、エテホン: −3.68~−1.56 kcal/mol、クルクミン: −7.87~−3.59 kcal/mol、ケルセチン: −8.49~−4.64 kcal/molの範囲内であった。