ジヒドロケルセチンナノ粒子の鼻用ゲルは、アルツハイマー病の改善に有望な製剤である
Dihydroquercetin nanoparticles nasal gel is a promising formulation for amelioration of Alzheimer’s disease
- 出典:
- International Journal of Pharmaceutics
- 2024
- 666
- 124814
- DOI:
- 10.1016/j.ijpharm.2024.124814
- 要旨:
- ジヒドロケルセチンを担持したキトサンナノ粒子を鼻用ゲル製剤に配合して、アルツハイマー病の治療に応用した。ストレプトゾトシンで惹起したアルツハイマー病のモデルラットに、得られたナノ製剤を経鼻投与した。その結果、フリーのジヒドロケルセチンを含む鼻用ゲルと比べて顕著に認知機能を改善し、脳内のアミロイドβの形成とタウ蛋白質のリン酸化を抑制した。脳内のアセチルコリンエステラーゼ活性の低減と、総抗酸化物質の増加に関しても、ナノ粒子を含むゲル製剤はフリーのジヒドロケルセチンを含むゲル製剤と比べて有意であった。