ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

活性酸素種に応答するケルセチンを含むポリドーパミンナノ粒子は、虚血性脳卒中を標的として酸化ストレスと神経炎症を軽減する

ROS-responsive quercetin-based polydopamine nanoparticles for targeting ischemic stroke by attenuating oxidative stress and neuroinflammation

要旨:
活性酸素種で分解するポリドーパミンナノ粒子をキャリアに用いて、ナノ粒子の表面は血液脳関門(BBB)を認識するRVG29ペプチドで修飾した。抗炎症作用および抗酸化作用を有するケルセチンを封入して、虚血性脳卒中を治療する新規ナノ製剤を設計した。ヒト神経芽細胞SH-SY5Yにナノ製剤を投与すると、RVG29がケルセチンの細胞取込みを大幅に増加して、酸化的損傷を軽減した。中大脳動脈閉塞再灌流(MCAO)で惹起した虚血性脳卒中のモデルラットにナノ製剤を投与すると、神経炎症を抑制して、神経細胞のアポトーシスを減少した。