ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはmiR-214-3p/Wnt3a/β-カテニンシグナル伝達経路を調節して、骨髄間葉系幹細胞の骨形成分化を促進する

Quercetin promotes osteogenic differentiation of bone marrow mesenchymal stem cells by modulating the miR-214-3p/Wnt3a/β-catenin signaling pathway

要旨:
骨髄間葉系幹細胞(BMSCs)のエストロゲン受容体α(ERα)をノックダウンして、閉経後の骨粗鬆症の細胞モデルを確立した。ERαのノックダウンは、25種のmiRNAを上方調節し184種を下方調節したが、中でもmiR-214-3pの発現上昇が顕著であった。MiR-214-3pはWnt3a/β-カテニンシグナル伝達経路を阻害して、BMSCsの骨形成分化を減少した。しかし、ケルセチンの投与は、ERαのノックダウンに伴う諸現象を逆転した。すなわちケルセチンは、miR-214-3pの発現を低減し、Wnt3a/β-カテニン経路を活性化して、骨形成分化を促進した。