大豆蛋白質と酸化フコイダンとのナノ複合体: 構造と相互作用の物性評価・ケルセチン送達の可能性
Soybean protein isolate-oxidized fucoidan nanocomplexes: Structural and interaction characterization, quercetin delivery potential evaluation
- 出典:
- Food Chemistry
- 2025
- 469
- 142528
- DOI:
- 10.1016/j.foodchem.2024.142528
- 要旨:
- 大豆蛋白質と酸化体フコイダン(過ヨウ素酸酸化で得られるアルデヒド)はSchiff塩基を形成して、安定なナノ複合体を構築した。その結果、大豆蛋白質のα-ヘリックスとβ-シートが減少し、蛍光スペクトルはレッドシフトした。ケルセチンのキャリアーとしてのナノ複合体は、大豆蛋白質の単独使用時と比べて顕著に封入効率と担持量を向上して、94.80%と16.96 μg/mgを与えた。得られたケルセチンのナノ製剤は、優れた放出特性と抗酸化作用を示した。