ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

コラーゲナーゼで装飾したケルセチンを含むメラニンナノ粒子は、相乗的に免疫調節を媒介して、肝線維症における細胞外マトリックスの恒常性を回復する

Quercetin-Loaded Melanin Nanoparticles Decorated with Collagenase Mediates Synergistic Immunomodulation and Restores Extracellular Matrix Homeostasis in Liver Fibrosis

要旨:
肝線維症はコラーゲンを蓄積し、コラーゲンが薬物の送達を妨げている事実に着目して、ケルセチンを担持したメラニンナノ粒子の表面をコラーゲナーゼ(コラーゲン分解酵素)で装飾した。得られたナノ製剤を肝線維症のモデルラットに投与すると、ケルセチンとメラニンの肝組織へ送達された。肝組織にて、ケルセチンとメラニンは相乗的に活性酸素種を除去し、マクロファージをM1型からM2型へ変換した。