ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

悪性黒色腫細胞株A375における5-フルオロウラシルの細胞毒性は、ケルセチンが用量依存的に増強する

Quercetin Enhances 5-Fluorouracil-Driven Cytotoxicity Dose-Dependently in A375 Human Melanoma Cells

要旨:
悪性黒色腫細胞A375に対するIC50値は、5-フルオロウラシル(5-FU)が11.56 μMで、ケルセチンが11.08 μMであった。ケルセチン濃度を10 μMに固定し、5-FUを5~50 μMに変えて組合せたところ、A375の生存率は最大で43.51%となり、細胞毒性を増強した。組合せによる、クロマチン凝縮および核異形・チューブリンとF-アクチンの収縮・クローン形成能の抑制を確認した。