ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは小胞体ストレスに関連するPERKシグナル伝達を阻害して、オールトランスレチナールが光受容体に誘発したアポトーシスと網膜変性を軽減する

Quercetin Alleviates All-Trans-Retinal-Induced Photoreceptor Apoptosis and Retinal Degeneration by Inhibiting the ER Stress-Related PERK Signaling

著作名:
Bo Yang
Kunhuan Yang
Ruitong Xi
Jingmeng Chen
Yalin Wu
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2024
25
13624
DOI:
10.3390/ijms252413624
キーワード:
オールトランスレチナール
光受容体
661W
ケルセチン
PERK
小胞体ストレス
網膜保護
マウス
動物実験
要旨:
オールトランスレチナール(atRAL)による光受容体の萎縮と網膜の分解は、加齢黄斑変性とスターガルト病の原因である。atRALで刺激した光受容体細胞661Wにケルセチンを投与すると、生存率を改善し、活性酸素種と小胞体ストレスを軽減した。ケルセチンはPERKシグナル伝達を抑制して、小胞体ストレスが誘発するアポトーシスを減少した。遺伝子操作による網膜変性の発症モデルマウスにケルセチンを投与すると、光受容体の萎縮と網膜の分解を抑制した。ケルセチンはマウスにおいてもPERKシグナル伝達を抑制して、細胞実験の結果を再現した。