ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シクロデキストリンはケルセチンと血漿蛋白質との結合を制御して、バイオアベイラビリティと有効性を高める

Cyclodextrin regulates the binding of quercetin to plasma proteins: Potentially enhancing of bioavailability and efficacy

要旨:
ケルセチンとヒト血清アルブミンをモデルに選び、両者の相互作用に及ぼすシクロデキストリン類の影響を調査した。オクテニルコハク酸で修飾したシクロデキストリンは両者の結合部位数を増やして、結合を強化した。その結果、β-シクロデキストリンやコハク酸で修飾したシクロデキストリンよりも効果的に相互作用を調整した。模擬消化液中におけるケルセチンの放出率は、以下の通り。オクテニルコハク酸で修飾したシクロデキストリン複合体: 59.82%、コハク酸で修飾したシクロデキストリン複合体: 46.38%、β-シクロデキストリン複合体: 40.41%、フリーのケルセチン: 14.09%。