ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはAMPK/Nrf2/Gpx4シグナル伝達の活性化を介してフェロトーシスを抑制して、in vitroおよびin vivoにて変形性関節症の症状を軽減する

Quercetin attenuates the symptoms of osteoarthritis in vitro and in vivo by suppressing ferroptosis via activation of AMPK/Nrf2/Gpx4 signaling

要旨:
Virto: 軟骨細胞をIL‑1βで刺激して、変形性関節症の細胞モデルとした。ケルセチン100 μMの投与は増殖を促進し、IL‑1βがもたらした炎症・アポトーシス・細胞外マトリクスの分解を抑制した。ケルセチンは活性酸素種と鉄イオンを低減して、フェロトーシスを減少した。反対にエラスチンとIL‑1βでフェロトーシスが活性化した軟骨細胞では、ケルセチンの作用が打消された。Vivo: 前十字靭帯切離した変形性関節症のモデルマウスにケルセチンを投与すると、関節軟骨の破壊と劣化を著しく改善した。この際、Nrf2・Gpx4・リン酸化したAMPKが増大して、AMPK/Nrf2/Gpx4シグナル伝達の活性化を示唆した。