ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

セルロース様のキトサンミクロ線維は、ケルセチン-セレンナノ粒子の標的放出と滞留時間の延長を促進して、アルツハイマー病を治療する

Cellulose-like chitosan microfibrils facilitate targeted release and enhance the prolonged residence time of quercetin-selenium nanoparticles for Alzheimer’s disease treatment

要旨:
ケルセチンを腸に送達すべく、セルロース様キトサンとポリビニルピロリドンから成るナノファイバーをキャリアーに用い、ケルセチンを担持したセレンナノ粒子を封入した。セレンナノ粒子はケルセチンの分解を阻害し、腸内のキトサナーゼがキトサンを分解した時に初めてケルセチンを放出するように設計した。得られたナノ製剤はメタボリックシンドロームのモデルマウスにて、肝組織の脂肪を低減し、インスリン抵抗性を改善した。ナノ製剤はまた、アルツハイマー病のモデルマウスの認知機能を顕著に改善した。