ケルセチンナノ粒子: 有望な薬理作用と治療への応用
Quercetin nanoparticles as a therapeutic approach: pharmacological actions and potential applications in therapy
- 出典:
- BioTechnologia
- 2024
- 105
- 377–393
- DOI:
- 10.5114/bta.2024.145258
- 要旨:
- ケルセチンナノ粒子の総合的な薬理作用を網羅した総説。広く有用な天然物でありながら、実用化されにくいケルセチンの欠点と限界を論じ、ナノ化の意義を明らかにする。次いで、ナノ粒子の合成法と物性評価法を概説する。本論では、糖尿病・癌および悪性腫瘍・抗炎症作用・抗酸化作用に章分けしてケルセチンナノ粒子の薬理作用を述べる。さらに神経保護・肝保護・腎保護・心保護・胃保護に章分けして、動物実験におけるケルセチンナノ粒子の治療効果を論じる。