カドミウムがマウスに誘発した肝毒性 – ケルセチンの予防的な摂取は、PI3K/Akt/NF-κBシグナル伝達経路を調節して肝保護効果を発揮する
Cadmium-Induced Hepatotoxicity in Mice – Prophylactic Supplementation of Quercetin Exerts Hepatoprotective Effect by Modulating PI3K/Akt/NF-κB Signaling Pathway
- 出典:
- Physiological Research
- 2024
- 73
- 703-716
- DOI:
- 10.33549/physiolres.935252
- 要旨:
- カドミウムで惹起した肝毒性のマウスにケルセチンを投与すると、血中のALT・AST・ALP・乳酸脱水素酵素が低下して、肝機能の回復を示唆した。カドミウムがもたらした肝中のマロンジアルデヒド・TNF-α・IL-6・IL-1βの上昇と、SOD・カタラーゼ・GPxの低下もケルセチンが改善して、抗酸化作用と抗炎症作用を発揮した。ケルセチンはまた、カドミウムに起因する肝組織のアポトーシスも抑制した。