ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

低酸素再酸素化による心筋細胞の損傷への、乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)ナノ粒子でカプセル化したケルセチンの効果と、その作用機序

Effect of lactic-co-glycolicacid nanoparticles polymer encapsulated quercetin on hypoxia/reoxygenation-induced cardiomyocyte injury and its mechanism

要旨:
乳酸-グリコール酸共重合体ナノ粒子(PLGA)でカプセル化したケルセチンを調製した。低酸素再酸素化で損傷した心筋細胞を用いて、薬効を評価した。カプセル化したケルセチンフリーのケルセチンともに、細胞の生存率を高め、アポトーシスを阻害し、酸化ストレスを軽減したが、前者の方が後者と比べて有意であった。また、ケルセチンの作用機序は、miR-499-5pとmiR-375の上方調節であることを、遺伝子導入した心筋細胞を用いて確認した。