ケルセチンはマクロファージ中のカスパーゼ11依存性の非標準的インフラマソームを阻害して、マウスの急性致死性敗血症を軽減する
Quercetin Ameliorates Acute Lethal Sepsis in Mice by Inhibiting Caspase-11 Noncanonical Inflammasome in Macrophages
- 出典:
- Molecules
- 2024
- 29
- 5900
- DOI:
- 10.3390/molecules29245900
- 要旨:
- Vitro: カスパーゼ11依存性非標準的インフラマソームがマクロファージJ774A.1に誘発したパイロトーシスは、ケルセチンが抑制した。ケルセチンは、IL-1β・IL-18・IL-6の発現を低下したが、TNF-αや一酸化窒素は低下しなかった。ケルセチンの作用メカニズムとして、カスパーゼ-11の自己蛋白質分解と分泌の抑制と、ガスデルミンDの分解抑制が挙げられる。Vivo: 急性致死性敗血症のモデルマウスにケルセチンを投与すると、血中の炎症サイトカインを減少して、生存率を改善した。