ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

水溶性で自己組織化したケルセチンのリン酸エステル誘導体は、骨を標的として卵巣摘出マウスの骨粗鬆症を改善する

Self-assembled water soluble and bone-targeting phosphorylated quercetin ameliorates postmenopausal osteoporosis in ovariectomy mice

要旨:
リン酸化合物が骨を標的化する事実に着目して、ケルセチンのフェノール部分(位置には言及していない)をリン酸エステル化した誘導体を合成した。得られた新規誘導体は水溶性と両親媒性を示し、水分散性ナノ粒子に自己組織化した。リン酸エステル誘導体はまた、バイオアベイラビリティが向上し、かつ、骨を標的とする能力も有していた。卵巣摘出した閉経後の骨粗鬆症モデルマウスにリン酸エステル誘導体を投与すると、破骨細胞形成と骨吸収を阻害して、骨損失を軽減した。