ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナノ乳濁液によるグルタチオンとケルセチンの安定性・抗酸化作用・in vivo抗炎症作用の向上

Enhanced stability, antioxidant capacity and in vivo anti-inflammatory efficacy of glutathione and quercetin via nanoemulsion formulation

要旨:
サポニン・ジヘキサデシルリン酸・臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウムから成る乳濁液に、ケルセチンもしくはグルタチオンを封入した。両方のナノ乳濁液とも、ケルセチンとグルタチオンの安定性と抗酸化作用を向上した。ヒト角化細胞HaCaTおよびヒト毛乳頭細胞にそれぞれのナノ乳濁液を作用すると、生存率95%を保ち、細胞の形態に変化を認めなかった。両ナノ乳濁液は、炎症の動物モデルにて皮膚の紅斑・鱗屑化・表皮肥厚を軽減した。