ネットワーク薬理学と分子ドッキングに基づく、ケルセチンによるアルツハイマー病の治療メカニズムの解明
Using network pharmacology analysis and molecular docking of quercetin compound for treatment of Alzheimer
- 出典:
- Vietnam Journal of Catalysis and Adsorption
- 2024
- 13 (4)
- 50-56
- DOI:
- 10.62239/jca.2024.073
- 要旨:
- イチョウの実(銀杏)・白姜草・黄連が、中医学でアルツハイマー病の治療に汎用される生薬である。これら3生薬の遺伝子情報を基にネットワーク薬理学解析を行い、標的蛋白質10種を確定した。3生薬に共通する成分がケルセチンであることに着目し、分子ドッキングにて、ケルセチンと標的蛋白質との親和性を検証した。上位4蛋白質と結合エネルギーは、以下の通り。レプチン: −8.60 kcal/mol、CD36: −8.30 kcal/mol、AP-1: −7.60 kcal/mol、カテプシンB: −7.30 kcal/mol。