ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

トリクロロエチレンがラットに誘発した赤血球毒性における、クリシンとルチンの赤血球膜安定化と予防効果

Erythrocyte membrane-stability and prophylactic potentials of chrysin and rutin on trichlorethylene-engendered erythrocytotoxicity in Wistar rats

要旨:
トリクロロエチレンを投与したラットは、赤血球中のヘマトクリットとヘモグロビンが顕著に減少した。赤血球が示す、乳酸脱水素酵素活性の低下とMPO活性の上昇も、トリクロロエチレンが誘発した。トリクロロエチレンはまた、赤血球中の中性脂肪・コレステロール・マロンジアルデヒド・チオバルビツール酸反応性物質を上昇し、総チオール・カタラーゼ・グルタチオン・GPx・SODは減少した。クリシンもしくはルチンの共投与はこの様な異常を軽減して、抗酸化作用に基づく赤血球保護効果を発揮した。