ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとスルフォラファンはERK/MAPK経路を抑制して、乳癌細胞の増殖を相乗的に阻害する

Synergistic Inhibition of Breast Carcinoma Cell Proliferation by Quercetin and Sulforaphane via Activation of the ERK/MAPK Pathway

著作名:
Ranmei Wei
Xingchen Pan
Danni Cai
Lili Pan
出典:
Cell Biochemistry and Biophysics
2025
83
in press
DOI:
10.1007/s12013-024-01662-6
キーワード:
乳癌
MDA-MB-231
ケルセチン
スルフォラファン
相乗効果
ERK/MAPK
要旨:
ヒト由来乳癌細胞株MDA-MB-231におけるIC50値は、ケルセチンが28.74 μM、スルフォラファンが39.87 μMであった。両者の組合せは19.48 μMであり、相乗的な増強効果を認めた。組合せは、細胞内に活性酸素種を大量に生成し、アポトーシスが増加した。組合せのメカニズムとして、癌細胞の増殖に必要なERK/MAPKシグナル伝達の抑制を提唱した。