前培養培地もしくは経口投与における、ルチンとケルセチンによる体外受精の受精率の改善効果
Improving fertilization rates in IVF using rutin and quercetin in preculture medium or through oral administration
- 出典:
- Frontiers in Veterinary Science
- 2025
- 12
- 1506029
- DOI:
- 10.3389/fvets.2024.1506029
- 要旨:
- Vitro: 高齢マウス由来の精子を用いる体外受精にて、化合物の添加が受精率に与える影響を調査した。無添加の対照と比べて、有意に受精率が向上した化合物と順序は、ユビオケルセチン®(水溶性ケルセチン、アルプス薬品製) > アスコルビン酸 = ケルセチン > ルチンであった。最も良好な結果を与えたユビオケルセチンに着目して濃度依存性を調べたところ、0.04 μg/mLがピークであった。Vivo: 高齢のオスマウス(12月齢以上)と若年メスマウス(2月齢)にフラボノイドを投与した際の妊娠率は、対照: 0%、ケルセチン: 10%、ルチン: 20%、ユビオケルセチン: 30%であった。反対のパターンである若年オスマウス(2月齢)と高齢のメスマウス(8月齢以上)における妊娠率は、対照: 10%、ケルセチン: 10%、ルチン: 20%、ユビオケルセチン: 30%であった。