ネットワーク薬理学とin vitro試験が解明した、トリプルネガティブ乳癌におけるルチンの効果
Network pharmacological analysis and in vitro testing of the rutin effects on triple-negative breast cancer
- 出典:
- Open Medicine
- 2025
- 20
- 20241079
- DOI:
- 10.1515/med-2024-1079
- 要旨:
- 各種データベースをから取得した、トリプルネガティブ乳癌とルチンに共通する遺伝子は38種であった。遺伝子オントロジーおよび京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析の結果、EGFR・IL-6・TNF・INSの4種を標的蛋白質と特定した。ルチンは、トリプルネガティブ乳癌細胞株MDA-MB-231の増殖を濃度依存的に阻害し、IC50値は12.60 μMであった。同時にルチンは、上記4蛋白質の発現を抑制して、ネットワーク薬理学による予測を確認した。