ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはmiR-138-5p/LCN2を調節して、麻酔が誘発した神経炎症および認知機能障害を改善する

Quercetin can improve anesthesia induced neuroinflammation and cognitive dysfunction by regulating miR-138-5p/ LCN2

要旨:
麻酔薬イソフルランを吸入したラットに、ケルセチンを投与した。ケルセチンは、モリスの水迷路のスコアを改善して、イソフルランが悪化した認知機能を回復すると共に、海馬中のTNF-α・IL-1β・IL-6を低減した。ケルセチンはまた、miR-138-5pとその標的遺伝子であるLCN2の発現を上方調節したが、miR-138-5pをノックダウンしたラットではケルセチンの改善効果が打消された。よって、ケルセチンによるmiR-138-5p/LCN2の活性化を作用メカニズムとして提唱した。