ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ダサチニブとケルセチンは、歯肉の老化・炎症・歯周骨の喪失を抑制する

Dasatinib and Quercetin Limit Gingival Senescence, Inflammation, and Bone Loss

要旨:
Vitro: ヒト歯肉角化細胞を歯周病菌であるFusobacterium nucleatumで刺激すると、老化マーカー(p16・老化関連β-ガラクトシダーゼ)と細胞老化随伴分泌現象(IL-8・MMP-1・MMP-3)が顕著に発現した。老化細胞除去剤であるケルセチンとダサチニブとの組合せの投与は、これらの発現を抑制した。Vivo: 高齢マウスに組合せを投与すると、歯肉組織における老化細胞と細胞老化随伴分泌現象を減少した。老化細胞除去剤はまた、自然に進行する歯槽骨の喪失を減少した。