シプロフロキサシンおよびゲンタマイシンのケルセチンとの併用は、黄色ブドウ球菌のバイオフィルム形成と毒性を阻害する
Quercetin Combined with Ciprofloxacin and Gentamicin Inhibits Biofilm Formation and Virulence in Staphylococcus aureus
- 出典:
- Microbial Pathogenesis
- 2025
- 200
- 107297
- DOI:
- 10.1016/j.micpath.2025.107297
- 要旨:
- ケルセチンをシプロフロキサシンもしくはゲンタマイシンと組合せると、黄色ブドウ球菌への抗菌活性が高まり、細胞膜の完全性を破壊し、活性酸素種の生成が増加した。ケルセチンと抗生物質との組合せは2通りとも、バイオフィルムの形成を著しく阻害し、細胞外マトリックス成分を減少した。組合せはまた、調節因子AgrAとSarAを下方調節した結果、毒性遺伝子hlaの発現を低減して、黄色ブドウ球菌の毒性を低下した。